作家の村上龍が唸りながらセーターを眺める。タレントの小池栄子がミッフィーの映像に驚く――気鋭の経営者や先駆者を取り上げるテレビ番組『カンブリア宮殿』(テレビ東京)で、「気仙沼ニッティング」の御手洗瑞子社長が先ごろ出演した際の一コマだ。

「気仙沼ニッティング」は、震災後に、現地で雇用を増やしたいと2012年6月に始まった手編みニットの会社だ。初年度から黒字化して税金を納めることに成功しており、主力商品であるセーターは大人気になっている。決して安い値段ではないというのに、今ではなんと、260人待ちというから驚きだ。

『カンブリア宮殿』の最後に村上龍が、「気仙沼ニッティング」という会社のビジネスモデルについて、「被災地でなくても成功したんですよ、このビジネスモデルは」と言及していたのが印象的だった。続けて「いまトピックスの働き方改革にもなっている。この仕事で生計を立てる、じゃなくて経済的あるいは精神的にある程度支えられるモデルになっている」と絶賛していた。
 確かに、御手洗さんが会社を立ち上げるまでの冒険を綴った『気仙沼ニッティング物語〜いいものを編む会社』には、こう明かされている。

週末のみオープンする店舗「メモリーズ」のセーター

「(編み物の会社を始めたことについて)編み物は『服』が作れるということも大事なポイントでした。日本は給与水準の高い国です。そうした国で、労働集約的な『手仕事』をすれば、それはどうしても高くつきます。事業として採算をとれるように育てていくためには、手間に対して適正な価格で売れる商品をつくる必要がありました。たとえば手間のかかる刺繍を入れても、つくる商品がティッシュケースやコースターという小物だったら、採算のとれる価格設定にするのはなかなか難しいでしょう。でも、洋服なら、『ぜひ欲しい』『ずっと着たい』と思えるものができればそれはファッションの世界での複合的な値付けになります。[[威哥王>http://www.strong-one.net/seiryokuzai-52.html]]そこには、可能性があるように思えました。いずれにせよ事業化が難しいことには変わりがないのですが、『手で作ったものが服になる』ことは、編み物の大きな魅力です」

気仙沼ニッティングが毎月1度、出張販売を行っている東京・青山の「コーネルコーヒー」店内

 成功には理由がある。番組では「幸」を座右の銘にしていた御手洗社長。

「気仙沼ニッティング」の御手洗瑞子社長。

「お客さんと編み手さんの両方が嬉しそうにしているのを見たときに、やってよかったなといつも思う。人にとっての幸せは何かをいつも考えているし、それを生み出せる仕事をずっとしていたい」とのことだ。

 気仙沼ニッティングでは、[[シアリス 通販>http://www.edchiryouyaku.net/shiarisu20]]毎月1度、東京で出張販売も行っている。場所は青山、草月会館内の「コーネルコーヒー」にて、毎月第1土曜日10時から17時だ。セーターを手に取ったり、試着したり、色味を比べることができるのが貴重だ。オンライン販売も手がけているが、「やっぱり感触を確認しておきたい」という人にはお勧めの機会だ。


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