自称アウトサイダー・キュレーター、櫛野展正は広島県福山市のアートスペース『クシノテラス』を拠点としながら、日本におけるアウトサイダー・アートの牽引役として、ますます精力的な活動を展開している。 日本では一般に“アウトサイダー・アート”というと、障害者が手掛けた芸術作品を連想する人が多いだろう。[[シアリス 通販>http://www.edchiryouyaku.net/shiarisu20]]櫛野も最初は社会福祉施設に就職して障害のある人の表現活動をサポートすることからアウトサイダー・アートとかかわるようになった。だが、鞆の津ミュージアムのキュレーターとして頭角を現してからは、死刑囚、ヤンキー、老人、スピリチュアル系など、従来のカテゴリーには収まらない表現者たちから生み出されるイマジネーションや創作への情熱にも“アウトサイダー・アート”ならではの価値と感動があるとアピールし続けている。 ちょうど1年前、櫛野は独立して『クシノテラス』を立ち上げ、そのオープン記念に『極限芸術2〜死刑囚は描く〜』展を企画している。そして、今年はエロのアウトサイダーに焦点を当て、クシノテラス“快感”1周年記念企画展『性欲スクランブル』が4月30日からスタートする。 東京での初展示となる合同企画展『空想キングダム』(2017年2月25日〜3月5日@ギャラリー・マルヒ&EXPO)も好評で、初の単著となる『アウトサイドで生きている』(タバブックス)も発売早々に話題となっている。… ますます勢いに乗る櫛野に聞いた。 「障害があるとか、奇抜な人生を歩んでいるとか、そういうのがアウトサイダーの条件じゃない。誰もがアウトサイダー・アーティストになり得るといいたい。新著でも、タイトル同様に誰もが『アウトサイドで生きている』という進行形で締めくくっています」 そう語る櫛野の主張はいつも明確だ。待望の新著は、障害を持っているわけではないが世の中から評価されることもないまま表現活動を続ける18人の作家の作品やインタビューが収められている。 「今回の東京で展示している作家たちも含め、彼らがどういう人生を歩んできて、こういう作品が生まれたのかにスポットを当てています。奇人変人を紹介するということではなく、誰もが直面する生き方の選択肢のひとつとして、彼らは自由に生きること、自分の人生を決めること、他に頼ることなく責任を持って生きることを選んだ人たちなんです。でも、それは如何に難しいことなのか。今回の著書は、僕自身もアウトサイダー・アーティストと伴走しながら、アウトサイドで生きていくという決意表明なんです」 そう櫛野は断言する。[[威哥王>http://www.strong-one.net/seiryokuzai-52.html]]新著には、鞆の津ミュージアムで話題を呼んだ数々の展示会からクシノテラスとして独立していく過程で出会った選り抜きの作家たちのレポートがぎっしりと詰まっているのだ。 ここで、櫛野が東京で初めてキュレーションを手掛けた展示会『空想キングダム』もみていこう。 今回取り上げられた4人の作家は皆、クシノテラスで作品販売を行っており、東京での初展示の大きなポイントは実物の作品を観てもらうばかりでなく、それらの販売を通じての作家支援にもあった。…